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【重要】 カンピロバクターによる集団食中毒の予防ポイント(その1)

先月5月24日、さいたま市内の飲食店で発生したカンピロバクターによる集団食中毒事件に関し、今回は、例年この時期から増大傾向を辿るカンピロバクターの予防対策について詳しく解説いたします。

先ず、重要なことは、カンピロバクターによる食中毒の発生件数が、昨年(2007年度)全国第一位の発生率であったということです。
実に、全国での発生件数419件(全体の約33%)と第二位のノロウイルス(全体の約27%)をしのぐ、発生件数であるということです。

要は、カンピロバクターの予防対策を実施することで、国内で発生する食中毒の実に3分の1を改善することができるほど非常に重要なカギを握る食中毒原因物質であるということなのです。

次に、この事実を踏まえた上で、具体的な予防対策を解説いたします。

先ず、カンピロバクターの最大の特徴は、細菌数がわずか100個程度の微量でも発病してしまうほどの強さを持っているということなのです。ちなみに、他の食中毒細菌のように、1,000万個/g以上の数まで増加しないと発病しない細菌と比較すると、その発症スピードは非常に速いと言えます。

さらに、酸素が約15%程度の微量状態が一番発育しやすいという特徴も持っている細菌なのです。(これを微好気性細菌と言います。)

このような知識を前提として今回の食中毒事件を検証してみましょう。

先ず、今回の食中毒事件では、原因食材が特定されていませんが、患者の症状は、下痢・発熱・腹痛などの症状を訴え8人のうち2人が約1週間入院した・・・ということです。これは、カンピロバクター特有の症状といえます。カンピロバクター特有の症状とは、他の細菌汚染による症状と比較すると潜伏期間が平均(3~5日)最長7日程度と長いのが特徴です。さらに、激しい腹痛と1日10回以上の下痢に見舞われ最長7日程度その症状が続くということなのです。

次に、今回の食中毒事件では原因食材が特定されにくい背景があるのです。
それは、今回の食中毒事件でカンピロバクターが検出されたのが、発症者と調理従事者の便からである点です。
この事実こそが、今回の食中毒事件の大きなカギとなるポイントなのです。・・・この続きは、明日のこのサイトでさらに詳しくお伝えいたします。

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