2008.03.04
ヒスタミンによる食中毒について
ヒスタミンによる食中毒と言えば、頭にすぐ浮かぶのもが、鮮度の落ちた「魚のフライ」です。
主に魚介類または魚介類を加工した食品の鮮度が落ちるとヒスタミンが多く生成されやすくなります。
このヒスタミンが多く生成され鮮度の落ちた食品を食べることで起こる症状が、ヒスタミンによるアレルギー性食中毒なのです。
具体的な症状は、喫食後約1時間程度で舌のしびれが起こり、皮膚への発疹(かゆみ)を伴う吐き気と倦怠感に襲われます。症状があらわれてからは、通常1~2日で症状は治まりますが、その間、下痢と腹痛を伴う状態となります。
肝心の予防対策としては、やはり新鮮なうちにできるだけ早期に食べることです。加工食品の場合は、消費期限内を目安にして食べることです。
また、魚介類を購入後(調理後)の保管は、冷蔵状態を維持し短期間で食べることです。特に、ヒスタミンは、熱に分解されにくく一度生産された状態で残ってしまう点と、一般的な腐敗臭が出ないことから臭いでは判断しにくい点がヒスタミンの特徴とも言えます。
魚介類または魚介類の加工品を食べている途中に、舌がしびれるような症状が出た場合は、残っている該当食材を食べずに、速やかに医師の診察を受けてください。
そして、残った食材は、即時廃棄せず、医師の診断及び指示に従って処置を行ってください。
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